专利摘要:

公开号:WO1992007125A1
申请号:PCT/JP1991/001390
申请日:1991-10-11
公开日:1992-04-30
发明作者:Keisuke Tanada;Tetsuya Kamikuri
申请人:Kohjin Co., Ltd.;
IPC主号:D01F1-00
专利说明:
[0001] 十
[0002] 明 細 書
[0003] 難燃性繊維
[0004] 技術分野
[0005] 本発明は、 可燃性織維との複合体に於ても優れた難燃性を示し、 かつ、 耐熱着色性にも優れた難燃性繊維とその製造方法に関するも のである。 背景技術
[0006] 従来、 難燃性織維としては、 可燃性の天然織維又は合成繊維に難 燃剤を後処理したもの、 合成繊維を製造するに際して原料中に難燃 剤を混合して紡糸したものが知られている。 中でも含ハロゲン高分 子物質であるボリ塩化ビュール成分と、 ボリビュルアルコールとを 含有する紡糸原液に、 難燃剤として錫酸を混合して湿式紡糸した後 ァセタール化した合成織維は、 難燃性が優れ、 又、 燃焼ガスの毒性 が極めて少ないので、 インテリア、 寝装品 <産業資材などに用いら れている。
[0007] 一般的に、 難燃性向上のために、 難燃性モノマーを共重合したも の、 或いは、 難燃剤を紡糸原液に添加したものは、 難燃性以外の織 維性能が低下することが多く、 この様な場合には、 一般繊維性能に 優れた可燃性繊維と、 難燃性繊維とを混合使用し、 複合繊維として 使用することが通常行なわれている。
[0008] このような目的のため、 既に特開平 2— 6 6 1 1号公報に於て、 重量比で 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の含ハロゲン高分子物質とボリビ ニルアルコールを主要構成成分とし、 この主要構成成分 1 0 0重量 部に対して、 0 . 3〜1 0重量部の錫酸と 1〜5重量部の 5酸化アン チモンを含有することを特徴とする難燃性織維を提案した。
[0009] 近年の防炎意識の高まりから、 消防法によつて規制された防炎物 α
[0010] απばかりでなく、 寝装品、 衣料等の防炎製品の難燃化も、 業務用を 中心に開発がすすめられている。 業務用のシーツ、 浴衣等について は、 通常 1 0 0回程度の業務用洗濯によって繰り返し使用されるの で、 具体的商品として完成するためには、 難炫性は当然として、 更 に業務用洗濯に対する適性を備えたものでなければならない。 この 業務用洗濯適性として特に問題になるのは、 乾燥 · アイロンがけの 工程であり、 通常固定された熱金属板と表面に耐熱性織維から成る フェルトを巻いた回転する金属ロールとの間に、 布帛を通過せしめ る (以下、 この通過性を本発明における 「通過性」 と略す) ことに より、 乾燥とアイロンがけを同時に達成する方式が採用されている。 寝装品、 衣料のように、 適度の吸湿性を要求される製品の場合、 セ ルローズ系織維と先に特開平 2— 6 6 1 1号公報で提案した難燃性 繊維との複合織維を用いることが好都合であるが、 難燃性を満足さ せるために難燃性繊維の比率をあげれば、 複合繊維としての吸湿性 が十分満たされず、 更に、 難燃性織維が本質的に有する熱可塑性の ために、 通過性が悪化し、 実用性が乏しくなる。 一方、 通過性を満 足させるために難燃性織維の比率をさげれば、 複合織維としての難 燃性が不十分となってしまう。 つまり、 先に特開平 2— 6 6 1 1号 公報で提案した難燃性織維は、 複合繊維として用いる場合、 難燃性 と通過性を共に満足させることが出来ず、 業務用洗濯を必要とする 商品とはなり得なかった。 発明の開示
[0011] 本発明者らは、 セルローズ系織維と難燃性織維との複合織維に於 て、 難燃性と通過性を共に満足させるための難燃性織維の処方につ いて鋭意検討した。 通過性を満足させるためには、 セルローズ系鏃 維が少なぐとも 6 5 %以上、 より好ましくは 7 0 %以上含有してい ることが必要であることを実験的に確認し、 難燃性織維 3 5%以下、 より好ましくは 3 0 %以下に於て、 所望の難燧性を備えるべく難燃 剤処方を検討した結果、 難燃剤添加量を増せば、 それ相当に難燃性 は向上するものの、 一方で耐熱着色性が低下することが明らかとな つた。 そこで、 難燃剤と熱安定剤の組み合せについて更に検討した 結果、 特定の難燃剤と特定の熱安定剤を組み合せることによりセル ロース系織維など可燃性織維を 6 5 %以上、 より好ましくは 7 0 % 以上混合しても難燃性、 耐熱着色性を一気に解決する事が出来、 通 過性が優れた複合織維を与える難燃性織維が得られることを見い出 し本発明を完成するに至った。
[0012] 即ち本発明は、 重量比で 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の含ハロゲン高 分子物質とポリビュルアルコールを主要構成成分とし、 この主要構 成成分 1 0 0重量部に対して、 5酸化アンチモン 5~3 5重量部及 び、 メルカブタン系 Zラウレート系の組成比が 5 / 5〜3 / 7であ るォクチル錫系熱安定剤 0. 1 3〜5. 0重量部のを含有すること を特徵とする耐熱着色性に優れた難燃性鏃維とその製造方法に閩す る o
[0013] 本発明に於て、 用いられる含ハロゲン高分子物質としては、 塩化 ビュール、 塩化ビ-リデン、 クロロブレン等の含ハロゲン重合性物 質の重合体、 これらの二種以上及び希望により更に他の重合性物質 との共重合体或いはこれらの混合物の微粒子状物が挙げられ、 サス ペンジョン、 ェマルジ 3ン状のものが好ましい。 また、 ポリビニル アルコールは、 酢酸ビニール成分が 2 %以下のものが好適に用いら れる。
[0014] これらの原料を糸状に細く紡糸する場合、 含ハ口ゲン高分子物質 とボリビュルアルコールの比が 8 0 : 2 0より大きいと、 紡糸が円 滑に出来なかったり、 得られた織維の強伸度が低いため実用性に乏 しく、 逆に 2 0 : 8 0より小さいと 3酸化アンチモン、 5酸化アン チモンなど、 アンチモン化合物を添加しても難燃性が不十分となり 本発明の目的を達成しない。
[0015] 本発明の難燃性繊維の製造に用いられるアンチモン化合物として はコロイド状 5酸化アンチモンが好ましく、 その粒径が 1 0 0 m 以下のものが特に好適に用いられる。 アンチモン化合物の添加量が 前記主要構成成分の固形分 1 0 0重量部に対して 5重量部未満では、 セル口一ズ系織維等の可燃性織維と混合した複合織維に於ける難燃 性が不十分であり、 逆に 3 5重量部を超えると、 難燃性はそれ相当 に向上するものの、 耐熱着色性、 紡糸性が低下し、 例えば、 4 5重 量%程度添加した場合、 紡糸は出来るものの強度が低くなり実用性 が低い。
[0016] 熱安定剤としては、 バリウム Z亜鉛系、 カルシウム/亜鉛系等の 金属石驗系、 有機亜リン酸エステル系、 エポキシ樹脂系、 ブチル錫 系等、 ォクチル錫系などが知られているが、 金属石驗系は本発明の 材料系に対する効果が不十分であり、 同一効果を得るためには大量 使用が必要で、 紡糸原液の安定性及び紡糸の安定性の点から実用上 好ましくなく、 有機亜リン酸エステル系も本発明の材料系に対する 効果が不十分で、 エポキシ樹脂系は熱安定剤組成物の分散安定性に 問題がある。 また、 プチル鍚系はその毒性のため使用は避けなけれ ばならず、 ォクチル錫系熱安定剤が好ましい。
[0017] このようなォクチル鍰系熱安定剤としては、 一般にラウレート系、 マレート系、 メルカブトマレート系、 メルカブタン系等が存在する が、 その内、 マレート系又はメルカブトマレート系は繰り返し洗濯 中或いは鏃維製造工程中に加水分解して機能消失する傾向を示すた め好ましくなく、 又、 メルカブタン系単独では、 多量に用いると耐 熱着色性は向上するが、 織維化工程に於ける高い雰囲気温度では発 煙 ·異臭が激しくなり、 環境衛生上の問題があ。 一方、 ラウレート 系の熱安定剤は主として塩酸キャプチヤーとして機能することによ る耐熱着色機構のみであるので、 単独で用いる場合は耐熱着色機能 の点でメルカブタン系に一歩ゆずることになるが、 これらのラウレ 一ト系、 メルカブタン系を併用することによりアンチモン化合物を 添加した本願発明の難燃性織維の耐熱着色性と、 更に生産性と環境 衛生上の問題を同時に解決できることが出来る。 この場合、 メルカ ブタン系 ラゥレート系 = 5Z 5~3 Z7の組成比が最も好ましい。 又、 ォクチル鍚系熱安定剤を添加する際には、 フタル酸系可塑剤 と界面活性剤とを含む熱安定剤組成物として混合するのが好ましく、 このようなフタル酸系可塑剤としては、 ジォクチルフタレート、 ジ ブチルフタレート等のジアルキルフタレート等が挙げられ、 又、 上 記の界面活性剤としては、 ォクチル錫系熱安定剤とフタル酸系可塑 剤を安定に分散せしめ、 且紡糸原液を安定に保持せしめるものであ れば、 特に限定するものではないが、 例えば芳香族系非イオン活性 剤であるポリォキシエチレンノ -ルフヱニルエーテル、 ボリォキシ エチレンォクチルフヱニルエーテル、 ボリォキシエチレンドデシル フエニルエーテル、 ボリォキシエチレンアルキルァリルエーテル等 が好適に用いられる。
[0018] 前記の熱安定剤、 フタル酸系可塑剤及び界面活性剤はアンチモン 化合物の分散安定性確保のため、 組成物として取り扱うのが好都合 である。 この組成物の組成としては、 熱安定剤組成物 1 0 0重量部 として、 ォクチル錫系熱安定剤は 6 5〜7 5重量部、 フタル酸系可 塑剤は 2 0〜3 0重量部、 界面活性剤は 5〜1 5重量部の範囲の組 成が好適である。 界面活性剤は分散安定性の点から 5重量部以上が 好ましく、 ォクチル錫系熱安定剤は紡糸原液の安定性及び紡糸性の 点から 7 5重量部以下が好ましい。 フタル酸系可塑剤は、 2 0重量 部未満では、 織維化工程中、 織維と金属ロールとの間の滑り性が不 十分となって円滑な紡糸を阻外し、 逆に 3 0重量部を超えるとォク チル錫系熱安定剤の割合が少なくなるため耐熱着色性が低下する。 かかる組成の熱安定剤組成物は、 重量比で 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の含ハ口ゲン高分子物質とボリビニルアルコールとからなる本発 明の難燃性織維の主要構成成分 1 0 0重量部に対してアンチモン化 合物の添加量に応じて 0. 2〜 5重量部が添加使用される。 0. 2 重量部未満では繊維化工程で熱着色し、 又製品となつた際の業務用 洗濯に於ける乾燥 ·アイ口ンがけ工程の温度での着色が著しく、 と ても実用に耐えない。 逆に 5重量部を超えると紡糸原液の安定性が 低下し、 紡糸が困難になる。
[0019] 尚, 本発明の繊維単独での難燃性を更に向上させるために S η θ と H20のモル比が 0. 5〜0. 7の錫酸を主要構成成分の固形分 1 0 0重量部に対して 0. 3〜1 0重量部添加するのが好ましい。 0. 3重量部未満では得られる繊維の難燃性向上の効果が十分でな く、 又、 1 0重量部を超えると得られる織維単独での難燃性は添加 量に応じて向上するものの、 該繊維と可燃性織維との繊維組成物の 難燃性はそれほど向上せず、 逆に織維の紡糸性が低下するため好ま しくない。
[0020] 以下に、 本発明の耐熱着色性に優れた難燃性織維の製造方法につ いて詳述する。
[0021] 前記の含ハ口ゲン高分子物質のェマルジヨンとポリビニルアルコ ール水溶液とを固形分比 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0に混合して例えば 固形分濃度 1 5〜3 0 %の水溶液を調製し、 これに錫酸、 5酸化ァ ンチモン及び熱安定剤、 可塑剤、 界面活性剤の所定量を添加し、 得 られた紡糸原液を湿式紡糸し、 用途に応じて適宜後処理を行なうこ とにより、 本発明の耐熱着色性に優れた難燧性繊維が得られる。 錫 酸、 アンチモン化合物、 熱安定剤、 可塑剤, 界面活性剤は、 それぞ れ単独に逐次添加しても良いが、 予め複数成分を混合した後添加し ても良く、 特に予め分散液状の組成物として調製して紡糸原液に加 えるのが好まし 。 紡糸後の後処理としては、 通常、 湿熱処理、 水 法、 乾燥、 熱延伸、 熱固定した後、 アルデヒド化合物を含有するァ セタール化浴でァセタール化処理を行ない、 水洗、 仕上処理、 捲縮、 切断、 乾燥することが行なわれるが、 用途によって適宜省略し、 或 は、 他の処理を追加して行なってもよい。
[0022] 前記のアルデヒド化合物としては、 ホルマリン、 ァセトアルデヒ ド、 フルフラール、 グリオキザール、 ベンズアルデヒ ドなどを用い ることができる。
[0023] 本発明の難燃性及び耐熱着色性に優れた難燧繊維は、 セルローズ 系、 ボリエステル、 アクリル、 ビニロン、 ナイロン、 ポリプロピレ ン等の何れの可燃性織維と複合しても複合織維の難燧性を高く維持 することができ、 その中でもセルローズ系、 特に木綿織維に対して 有効である。 又、 一般に難燃性を向上させると耐熱着色性が低下す るが、 本発明の難燃性織維は難燃性が優れているばかりでなく耐熱 着色性も優れている。 尚、 本発明においては前記の物質以外に、 例えば、 顔料、 帯電防 止剤、 耐光性向上剤、 染色性改良剤、 齄消剤等通常雄維の製造 ·加 ェに用いられる助剤を必要に応じ含有せしめても良いことは当然で あ 発明を実施するための最良の形態
[0024] 以下、 実施例により、 本発明を更に詳しく説明するが、 本発明は、 かかる実施例に限定されるものではない。
[0025] 実施例 1〜3
[0026] (熱安定剤組成物の調製)
[0027] ォクチル錫系熱安定剤としてブレック T- 1 3 0 F M (大日本インキ 化学工業株式会社製メルカブタン系熱安定剤) とブレック T- 7 0 4 8 (大日本インキ化学工業株式会社製ラウレート系熱安定剤) を重 量比で 4: 6に配合したもの 7 0重量部に、 フタル酸系可塑剤とし てモノサイザ一 W-5 2 0 (D O P、 大日本インキ化学工業株式会社) 2 5重量部を混合した後、 芳香族系非ィォン界面活性剤と Lてノィ ゲン Ε Α— 1 1 2 (第一工業製薬株式会社) 5重量部添加し、 常温 にて 3 0分間ホモミキサーにて混合撹拌し、 次いでこれを 1 5重量 %の濃度になるように水中に添加した後、 常温にて 1 0分間ホモミ キサ一にて再度分散せしめることにより調製した。
[0028] (織維の製造)
[0029] ボリ塩化ビニルを主成分とするボリ塩化ビニールェマルジヨンと ポリビュルアルコール水溶液を固形分重量比で 5 0 : 5 0の割合と なるよう混合した固形分濃度 2 2重量%の混合液の固形分 1 0 0重 量部に対して、 S n Os: Hs O - 1 : 0. 6 (モル比) の錫酸を固 形分で 1 . 5重量部、 コロイ ド状 5酸化アンチモン (日産化学株式 会社、 水性ゾル A— 2 5 5 0 M) の三者を予め混合分散し、 固形分 で実施例 1として 8 . 5重量部、 実施例 2として 1 5重量部、 実施 例 3として 3 0重量部、 及び上記の熱安定剤組成物を固形分で実施 例 1の場合は 2重量部、 実施例 2の場合は 3. 5重量部、 実施例 3 の場合は 7重量部添加したものをそれぞれ紡糸原液とし、 8 0てに 保温して、 これを紡糸ノズルから 4 CTCの硫酸ナトリウム飽和水溶 液中に湿式紡糸し、 引銃 て 9 5 'Cの硫酸ナトリウム飽和水溶液中 で湿熱処理し、 冷水で洗滌した後、 乾燥、 延伸、 熱固定工程を経て、 繊維化した。 紡糸原液の安定性及び紡糸性は十分満足出来るもので あった。
[0030] これらの織維を硫酸 1 5重量部、 硫酸ナトリウム 1 5重量部、 ホ ルムアルデヒド 5. 5重量部、 永 6 4. 5重量部を含む 7 0 eCのァ セタール化浴に、 6 0分間浸漬した後圧搾脱液してから、 4 0 'Cの 温水で充分洗滌し、 更に 5 0 'C、 3 0 gZLの炭酸ナトリウム水溶 液で中和洗滌し、 再び室温の水で洗滌した後、 仕上油剤処理、 乾燥、 捲縮、 切断して、 2デニールの難燃性織維ステーブルを得た。
[0031] 比較例 1〜2
[0032] また、 比較のために、 実施例に用いた熱安定剤組成物を加えず難 燃剤の添加量を変更したサンブル、 即ち比較例 1として錫酸 1 . 0 重量部、 コロイ ド状 5酸化アンチモン 4. 0重量部を添加したもの、 及び、 比較例 2として錫酸 1 . 5重量部、 コロイ ド状 5酸化アンチ モン 8. 5重量部を添加したものを実施例 1 ~ 3と同様にして紡糸 し、 後処理して難燃織維を製造した。
[0033] 以上のようにしてァセタール化し、 切断して得られた実施例 1〜 3の難燃性織維ステーブル及び比較例 1〜2の鏃維のそれぞれ 3 0 重量部と、 木綿織維 7 0重量部とを混綿して、 綿番手 2 0番の混紡 糸を製造し、 これらの混紡糸を用いて、 目付 1 4 0 gZm2 の平織 地を得、 この平織地に対して、 業務用洗濯条件下で繰り返し洗濯を 行なったところ、 乾燥 ·アイロンがけ工程に於ける熱金属板表面温 度 1 7 5 、 通過スピード 4 0 mZiain の条件でも通過性には全く 問題はなかった。 それぞれの平織地について、 繰り返し洗濯を 1 0 0回行ない、 試料の洗濯後の防炎性と铣濯前後の白色度を測定し、 その結果を表 1に示した。 これらの結果からも判るように本発明の 耐熱着色性が優れた難燃性織維と木綿繊維とから成る織物は、 熱安 定剤を添加しない比較例のサンブルと比べて白色度が高く、 優れた 耐熱着色性を示した。
[0034] 実施例 4, 比較例 3
[0035] 実施例 1〜3の本発明の耐熱着色性に優れた難燃性織維又は比較 例 1の繊維と、 木綿繊維とをそれぞれ 60/40重量比で混綿した 綿番手 20番の紡縝糸を作製した。 得られた紡績糸を用いて、 目付 165〜170grZm2 の丸編地を作製し、 更にスコアロール 70 0 (花王アトラス株式会社製高級エーテル型のノユオン型精鍊洗浄 剤) を 2 "ZL含有する 45'Cの処理浴により 30分間精鍊した後 75'Cで乾燥し、 これらの試料について LO I (限界酸素指数) を 測定し、 その結果を表 2に示した。
[0036] これらの結果からも判るように本発明の難燃織維は木綿織維の様 な可燃性織維を混綿しても優れた難燃性を示した。
[0037] 実施例 5, 比較例 4
[0038] 実施例 1の本発明の耐熱着色性に優れた難燃性織維又は比較例 1 の織維と、 木綿織維、 ボリエステル織維、 アクリル織維、 ビニロン 織維、 ナイロン織維、 ポリプロピレン織維のそれぞれを、 表 3及び 表 4に示した混用率で混綿し、 綿番手 20番の紡績糸を作製した。 得られた紡鑌糸を用いて、 目付 165〜170grZm2 の丸編地を 作製し、 更にスコアロール 700 (花王アトラス株式会社製高級ェ 一テル型のノ-オン型精鍊洗浄剤) を 2 gr Z L含有する 45 'Cの処 理浴により 30分間精鍊した後 75 'Cで乾燥し、 これらの試料につ いて LO I (限界酸素指数) を測定した。
[0039] 表 3及び表 4に示すように、 本発明の耐熱着色性に優れた難燃性 織維は、 いずれの可燃性織維との複合による LO I低下の抑制に対 しても有効であった。 産業上の利用可能性
[0040] 本発明は、 特に業務用洗濯を必要とする分野に適した難燃織維の 提供を目的として検討を行なったものであり、 アンチモン化合物を 難燃剤として用いるとき特定処方の熱安定剤を併用することにより 製品特性としては難燃性、 耐熱着色性、 業務用洗濯の後処理工程の 通過性が優れた安全性が高い難燃織維に関するものである。 本発明 の難燃性繊維は、 種々の可燃性織維に添加して複合織維として用い る場合、 難燃性を付与する効果が高く、 少量添加することにより優 れた難燃性とアイロン処理などの処理工程における着色が無く, 優 れた通過性を有する織維製品を提供できる。
[0041] 表 1 防炎性と耐熱着色性
[0042]
[0043] 防炎性… JIS L-1091の 45' メセナミン法
[0044] 白色度…スガ試験機株式会社 SM - 4 - 2 カラーコンピューター(積分球式 2光路方式) 試料片を 4枚重ね、 白色標準板で押えて測定
[0045] 表 2 複合織維組成物の難燃性
[0046] (LO I) 難燃性(LO I値)
[0047] 難燃織維
[0048] 難燃織維 1 00% 木綿 40%混綿 実施例 1の難燃織維 32.5 29.5 実施例 2の難燃織維 32.8 31.8 実施例 3の難燃織維 33.0 32.5 比較例 1の難燃織維 32.0 26.5 表 3 複合繊維組成物の難燃性
[0049] (LO I )
[0050] 特許出願人 株式会社 興人
权利要求:
Claims 言:青求の範面
1 . 重量比で 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の含ハロゲン高分子物質とポ リ ビニルアルコールを主要構成成分とし、 この主要構成成分 1 0 0重量部に対して、 難燃剤としてのアンチモン化合物 5〜3 5重 量部、 及びォクチル鍚メルカブタン系熱安定剤とォクチル鍚ラウ レート系熱安定剤の組成比が 5 Z 5〜3 / 7の熱安定剤 0. 1 3 -5. 0重量部を含むことを特徴とする耐熱着色性に優れた難燃 性織維。
2. 難燃剤として更に鎬酸を 0. 3〜1 0重量部を併用添加するこ とを特徴とする耐熱着色性が優れたクレーム 1記載の難燃性織維。
3. クレーム 1及び Z又はクレーム 2の難燃性繊維と可燃性織維の 配合を主成分とする難燃性及び耐熱着色性が共に優れた難燃性繊 維組成物。
4. 難燃性織維が 7 0重量%以下、 可燃性繊維が 3 0重量%以上で あることを特徵とするクレーム 3の難燃性及び耐熱着色性が共に 優れた織維組成物。
5. 可燃性織維がセルローズ系織維、 ボリエステル系織維、 アタリ ル系雄維、 ビニロン系繊維、 ボリアミ ド系繊維、 ボリプロピレン 系織維から成る群から選ばれた 1種または 2種以上からなること を特徵とするクレーム 3又は 4記載の織維組成物。
6. 可燃性織維が木綿織維であることを特徴とするクレーム 3又は 4記載の織維組成物。
7. 重量比で 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の含ハロゲン高分子物質とボ リビニルアルコールを主要構成成分とした難燃性織維 3 5重量% 以下と、 木綿織維 6 5重量%以上とを主要構成成分とし、 難燃性 が L O I値で 2 2. 0以上、 白色度が 7 0 %以上の難燃性織維組 成物。
8. 含ハロゲン高分子物質ェマルジョンとポリビエルアルコールの 固形分重量比が 8 0 : 2 0〜2 0 : 8 0の水分散液からなる主要 構成成分の固形分 1 0 0重量部に対して、 アンチモン化合物 5〜 3 5重量部をォクチル鍚系熱安定剤主成分とする熱安定剤組成物 (熱安定剤組成物は組成物 1 0 0重量部の内ォクチル鍚系熱安定 剤 6 5〜7 5重量部とフタル酸系可塑剤 2 0〜3 0重量部及び界 面活性剤 5~ 1 5重量部のからなる) 0. 2~5重量部で分散し た液として添加した原液を、 湿式紡糸し、 必要に応じて更に後処 理することを特徵とする耐熱着色性に優れた難燃性織維の製造方 法。
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JP2887208B2|1999-04-26|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1992-04-30| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE DK ES FR GB GR IT LU NL SE |
1992-04-30| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU CA KR US |
1992-06-11| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 2071525 Country of ref document: CA |
1992-06-12| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1991919279 Country of ref document: EP |
1992-09-30| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1991919279 Country of ref document: EP |
1999-10-04| WWR| Wipo information: refused in national office|Ref document number: 1991919279 Country of ref document: EP |
2000-01-13| WWW| Wipo information: withdrawn in national office|Ref document number: 1991919279 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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